競り合いサッカーでサイドバックといわれる選手は、主に4バックのディフェンスラインで左端(左サイドバック)と右端(右サイドバック)にいる選手です。それぞれがタッチラインに沿った位置にポジションをとってプレーします。日本代表チームのサイドバックの主力選手を例に挙げると、左サイドバックが長友佑都選手(トルコのガラタサライに所属)、右サイドバックが酒井宏樹選手(フランスのマルセイユに所属)となるでしょう。Jリーグの選手で、サイドバックとして有名で男女問わず人気のある選手といえば、元日本代表選手でドイツのトップリーグ(ブンデスリーガ)のクラブでも活躍し、現在は鹿島アントラーズに所属している内田篤人選手の名前が挙げられます。

サッカーの練習ディフェンスラインの選手なので、自陣のゴール前に攻め込んでくる相手チームの攻撃を防ぐため、相手の選手と競り合ったり、クロスボールやシュートをブロックしたりする守備が求められます。しかし、自分のチームの攻撃の時には相手のゴール前に攻め上がる攻撃参加をして、クロスボールやラストパスで得点をお膳立てするプレーが必要です。時にはサイドバックの選手が自分でシュートを打って、ゴールを狙うことも重要になります。試合ではタッチライン際を上下動するプレーが何回もあり、時にはピッチの中央や自分のポジションとは逆サイドに近い位置でもプレーしなければなりません。サイドバックの選手には守備や攻撃参加をこなせるスタミナが必要不可欠なのです。

2018年のクラブワールドカップで優勝したスペインのレアル・マドリードには、ブラジル代表選手でもある左サイドバックのマルセロ選手がいます。マルセロ選手は2018年のクラブワールドカップで、ゴール前での体を張った守備はもちろん、何度もゴール前に攻め上がるプレーを見せました。鹿島アントラーズと対戦した準決勝では、44分と55分にベール選手の得点をアシストする見事なパスを出しました。サイドバックの役割をしっかりとこなせる世界的な選手の1人といえるでしょう。

 

サッカーで盛り上がるのはCFによるゴールシーン

サッカーの試合を観戦する楽しみは人それぞれですが、たいていはゴールシーンを見ようとしてスタジアムに駆けつけます。ゴールが生まれないスコアレスドローの試合は、せっかく時間を使って観戦したのが損に感じられてしまうことも多いものです。どの選手がシュートを打つか、どちらのチームが先制点を挙げるか、といった予測をするのも楽しみのひとつです。サッカーではGK以外の全選手がゴールを決めるチャンスを持っていますが、やはりCFがゴールを決めると試合が盛り上がります。

シュートCFの仕事はゴールを決めることなので、なかなかシュートを打たないCFは好かれません。ただ、相手のチームもシュートを警戒しているため、そう簡単にはシュートを打たせてもらえないものです。どうやってシュートにつなげるかを考えることが、それぞれのチームに求められています。相手の予想を裏切る形でパスをつなぎ、ゴールの直前にボールを持っていくことが大切です。

絶対的な得点力を持ったエースストライカーがゴールを決めたときもスタジアムは湧きますが、普通だと思われているCFが見事なシュートを打ったゴールシーンは、それ以上の盛り上がりを見せます。スタジアムでサッカーの試合を生観戦するときに注目するポイントは決まっていませんが、特定の選手を応援しているのでないなら、CFの動きに着目してみるとよいでしょう。思わぬ形で魅力的なゴールシーンが生まれ、行ってよかったと思えることがあります。